1¤4

最も効率的な金種構成の通貨

島崎 崇

2000年、日本に於いて2,000円という新たな金種が発行された。これら二つの数が偶然に一致したのは、その前年に、当時の総理大臣の気紛れに基づく法律が制定されたことに起因している。私は、その知らせを聞いたとき、日本人はそのような2の金種に馴染みがないため、新紙幣は必要性を欠き、流通することは困難だろうと感じた。その後、私の直観は現実のものとなった。即ち、2,000円札は、10年で殆ど見かけなくなり、事実上、記念紙幣と化したのである。新顔は、顔を潰してしまった。

しかしながら、世界には、そのような2の金種が流通している国もある。例を挙げると、ユーロ通貨は、1,2,5組(1と2と5の組み合わせ)の金種を発行している。それに対して、円通貨は1,5組(1と5の組み合わせ)である。何故、通貨によって金種構成に違いがあるのだろうか? きっと、何かがおかしい。地球上のあらゆる通貨に共通の理想的な組が存在するはずだ! この思い込みが、金種構成の効率性に関する研究へと私を導いた。

私は、洞察力の限り研究を行った結果、その答えは、硬貨の桁に於いても紙幣の桁に於いても、未知の1,4組であると確信した。因みに、この頁の表題「1¤4」は、「全ての桁が1,4組で構成された通貨」を意味する。例えば、円通貨が1¤4に転向すると、金種は、「1円、4円、10円、40円、100円、400円、1,000円、4,000円、10,000円」となる。この新しい金種構成は、1¤5からは硬貨と紙幣の数を、又1¤2¤5からは金種の数を、それぞれ大幅に減少させることで、現金を扱う人々に大きく貢献するのである。私の研究の全容は、「ある通貨に於ける効率的な金種構成」という論文で知ることができる。

君は、ここで、私の研究の基本を垣間見ることもできる。下記の2つの表は、1,5組と1,4組の比較を示している。初めの表は、1円玉と5円玉を用いて、釣りなしでY1(1円という金額)からY9を揃えるときの最小貨幣数を示している。そして、2番目の表は、同様の試験を1円玉と4円玉を用いて行ったものである。

金額揃え方貨幣数
5円1円合計
Y1
Y2
Y3
Y4
Y5
Y6
Y7
Y8
Y9
1
1+1
1+1+1
1+1+1+1
5
5+1
5+1+1
5+1+1+1
5+1+1+1+1
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
2
3
4
0
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
5
合計52025

金額揃え方貨幣数
4円1円合計
Y1
Y2
Y3
Y4
Y5
Y6
Y7
Y8
Y9
1
1+1
1+1+1
4
4+1
4+1+1
4+1+1+1
4+4
4+4+1
0
0
0
1
1
1
1
2
2
1
2
3
0
1
2
3
0
1
1
2
3
1
2
3
4
2
3
合計81321

これらの試験は、単純且つ限定的であるが、この結果は、1,4組が必要とする硬貨の数が、現行の1,5組よりも少ないことを示唆している。実際に、私の論文の中で、私は1,2組から1,9組に対して詳細な試験を実施し、1,4組が最善の組であるという結論に達した。日本の人々は、5円玉が4円玉に置き換えられたとしたら、より小さく、より軽い財布による便益を享受することができるのである。10円桁、100円桁、1,000円桁についても、この例に倣う。

1¤4は、従来の1¤5の国だけでなく、1¤2¤5の地域にとっても、最善の手段である。例えば、ユーロ諸国は、15もの金種がある(0.01ユーロ、0.02ユーロ、0.05ユーロ、0.1ユーロ、0.2ユーロ、0.5ユーロ、1ユーロ、2ユーロ、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロ)。しかし、これらの国が1¤4へと転向すると、金種は10に減少する(0.01ユーロ、0.04ユーロ、0.1ユーロ、0.4ユーロ、1ユーロ、4ユーロ、10ユーロ、40ユーロ、100ユーロ、400ユーロ)。これは、人々が日常の現金取引に於いて、財布の中にある硬貨や紙幣を識別しやすくなり、結果として時間が短縮されたり、計算間違いが減少したりすることを暗示する。1¤2¤5の国々が多様な金種を削減するためには、1¤5を含む他の選択肢もある。しかし、効率性の観点から、1¤4が最善なのである。

1¤4は、十進数に基づいた貨幣制度が存在する限り、いつでもどこでも出現することが可能であった。それにもかかわらず、人類の歴史上、未だそのような前例がない。何故なのか? それは、地球人が、全体としては、通貨の金種は10の約数(1, 2, 5)でなければならない、という先入観に囚われてしまう程に単純だからであろう。しかしながら、それは単なる偏見に過ぎず、他の金種にも、流通する権利がある。

さて、君には、何でも好きな金種を選択する自由がある。著者によると、最善の選択は1¤4で、この他に1¤3も検討に値するかもしれない代替手段であるという。しかし、1¤5であれ、1¤2¤5であれ、その伝統を絶つべきことを忘れてはならない。それらは、余りに原始的であるため、この惑星に於ける文明化を乗り越えることができないのである。

尚、地球人が1¤4の恩恵を享受するためには、この発明者に最低限の敬意を示す必要がある。即ち、1¤4の硬貨発行を予定する造幣局は、1¤4発行者の義務を遂行しなければならない。又、中央銀行も、1¤4又は1¤3の紙幣を発行するに当たっては、1¤4発行者の義務を遵守しなければならない。


1¤4

ある通貨に於ける効率的な金種構成
表1: 硬貨の測定
表2: 貨桁に於ける試験
表3: 紙幣の測定
表4: 幣低桁に於ける試験
表5: 幣高桁に於ける試験
表6: 三金組の試験
1¤4発行者の義務

E-mail
www.tadopika.net/
著者について

© 2004 島崎 崇
更新: 2014年3月23日