ゲームが終了すると、プレイヤのID(知能偏差値)が画面に表示される。IDは、ある母集団に於けるプレイヤの知能(特に短期記憶力)の水準を示している。この母集団というのは21世紀の地球上に生息する全人類ではない、とは言えないかも知れない。
ここに、すーばけ をプレイした様々な生命体のIDを集めてみた。ところで、君のIDはどの程度だろうか?
さて、すーばけ に於いて試される知能は、短期記憶力である。勿論、それ以外にも、素早く操作するために反射神経なども必要ではある。しかし、このゲームの特徴は、何と言っても、短期記憶力が求められることである。いくら反射神経が良くても、短期記憶の能力が低ければ、すーばけ で好成績を修めることはできない。
すーばけ がプレイヤに短期記憶力を使わせる仕組みは以下のとおりである。プレイヤは、すーばけ で高得点を上げるために、数(0,1,2)の変化パタンを見切らなければならない。この変化パタンは、ある一時の数を見ただけでは判断することができず、連続して2乃至3段階の数を知覚して初めてその数の変化パタンを知ることが可能となる。つまり、プレイヤは、過去の1乃至2段階の数を頭の中に一時的に記憶しておき、その情報と現在の数の情報をもって、数変化のパタンを判断することになる。こうして、プレイヤの頭の中で短期記憶動作が行われるのである。
偏差値とは、母集団に於ける個人の順位を示す指標である。日本では、生徒の学業成績を表すために偏差値が用いられている。集団の平均は偏差値50である。偏差値40から60の間には全体の約68%が属し、偏差値30から70の間には約95%が収まる。
すーばけ で登場するID(知能偏差値)と似たものとしてIQ(知能指数)がある。IQは知能テストの結果を示す指標であり、世界的に良く知られているようである。IDとIQは、数値の設定方法が異なっているが、ある母集団に於ける個人の知能水準を示すという要旨は共通している。下表にIDとIQの比較を示す。
ID | IQ | 順位 | 統計上の意味 |
---|---|---|---|
20 | 55 | 1000人中999番 | m-3s |
30 | 70 | 1000人中978番 | m-2s |
40 | 85 | 1000人中842番 | m-s |
50 | 100 | 1000人中501番 | m |
60 | 115 | 1000人中159番 | m+s |
70 | 130 | 1000人中23番 | m+2s |
80 | 145 | 1000人中2番 | m+3s |